Implant 矯正用アンカースクリューを用いた治療
矯正用アンカースクリューを使用した矯正歯科治療
矯正用アンカースクリューは、チタンで作られた小さなねじ状の器具を歯肉に埋め込み、歯を引っ張るための固定源にする治療方法です。ミニインプラントともよばれています。小さなインプラントにより固定源を作ることで、通常では動かしにくい方向にも歯を移動できます。また、抜歯が必要となるケースでも歯を抜かずに矯正できる場合があります。
歯肉に埋め込むといっても大がかりな治療にはなりません。矯正用アンカースクリューの設置は数分で終わるほか、撤去も簡単にできます。痛みもほとんどありません。
こんな方におすすめです
- 複雑な症状をしている
- 歯を抜きたくない
- できるだけ治療期間を短くしたい
- アンカースクリューの埋め込みは気にならない
- 歯肉が大きく露出している
- 頭にかぶるような大きい装置は使いたくない
ガミースマイルの治療にも対応できます
矯正用アンカースクリューにより、歯列全体を顎骨に押し込む治療も可能です。笑ったときに上顎の歯肉が目立つ「ガミースマイル」という状態がありますが、これは上の前歯6本が全体的に下がっていることが原因とされています。歯肉や歯の周囲の骨を整形することで改善する方法もありますが、軽度であれば矯正用アンカースクリューで歯と一緒に歯肉を引き上げ、目立たなくできます。ガミースマイルに悩んでいるけれどもなるべく小さな負担で治療を受けたいという方は、お気軽にご相談ください。
矯正用アンカースクリューを使用した
矯正治療の特徴
メリット
MERIT01.矯正用アンカースクリューの設置が簡単
MERIT02.抜歯をせずに矯正治療も可能
MERIT03.難しい症例にも対応できる
MERIT04.矯正治療の期間を短縮しやすい
MERIT05.虫歯になりにくい
デメリット
・長期間の設置に向いていないので、抜けてしまった場合は再度埋め込む必要がある
・矯正用アンカースクリューは強度が落ちるので、折れることがある
・動いてきた歯の根が矯正用アンカースクリューに当たって傷つくことがある
よくある質問
矯正用アンカースクリューは埋め込むときに痛みがありますか?
矯正用アンカースクリューは小さなねじ状のもので、表面麻酔をするだけで歯肉に埋められます。埋入時の痛みもほとんどなく、痛み止めも必要ないか、飲むとしても少ない量で済みます。
矯正用アンカースクリューを外すタイミングについて教えてください。
矯正治療として矯正用アンカースクリューを使用する場合は、治療が終わったタイミングで撤去します。歯肉から抜く際は麻酔の必要もないうえ、30秒ほどで終わります。
矯正用アンカースクリューを抜いた穴はどうなりますか?
矯正用アンカースクリューを埋めていた骨には小さな穴が空きますが、特別な処置をしなくても1ヵ月ほどでふさがるのでご安心ください。
- ・基本的には自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
- ・骨と化学的な結合をしないため、患者さまの骨の状態や口腔衛生状態によっては脱落することがあります。
- ・脱落した場合は再埋入を行なうことがあります。脱落部分の骨の穴が回復するまで数ヵ月の時間を要するため、別の部分に埋め込むことがあります。
- ・歯科矯正用アンカースクリューは骨に埋まっていますが、その頭部は歯肉の外にあるため、ケアを怠ると骨に感染することがあります。
- ・歯科矯正用アンカースクリューは歯根の間に埋入されることが多いため、埋入時に歯根を傷つけることがあります。